【アメックスプラチナカード】徹底解説!SPGアメックスとどっちが良い?

カード

私はアメックスプラチナカードを2019年に発行しました。

年会費は14万円と高額ですが、初年度は莫大な入会キャンペーンのおかげで十分元が取れました

2年目もマリオットやヒルトンの上級会員が付帯しているほか、マリオットのプラチナ会員よりも好待遇の予約サービスであるファイン・アンド・ホテルリゾートも利用可能であること等を考えると、保有し続ける価値はあると思います。

ただし最大のネックは高額な年会費であり、人によっては、SPGアメックスやヒルトンアメックス、JALのCLUB-Aカードの方が適していると思います

私はアメックスプラチナを作った時、SPGアメックスを一旦解約するも、SPGアメックスを再び契約し、現在はアメックスプラチナとSPGアメックスの両方を保有しています。

この記事では、アメックスプラチナカードのメリットだけでなくデメリットについてもしっかり紹介していきます。

アメックスプラチナカードとは

アメックスプラチナカードとは、通常の人が発行できるアメックスブランドの最上位カードになります。

プラチナカードには個人カードと法人カード(ビジネスカード)があります。

どちらも招待なしで発行可能です。

個人に関してはプラチナより上の、ブラックカード(センチュリオンカード)が存在しますが、ブラックカードの保有者は日本国内で8000名程度、保有者の平均年収は1億9800万円程度です。

法人カードに関しては、日本ではプラチナが最上位になります。アメリカでは法人のブラックカードもあり、アメックス社員の方曰く、日本でも需要がありそうなので、導入される可能性もあるが未定、とのことでした。

ちなみにアメックス社が発行するカードを「プロパーカード」と呼びます。セゾンアメックスなど、他のブランドが発行するのは、アメックスが名前を貸しているだけの提携カードです。

もしアメックスのブラックカード(センチュリオンカード)を取得したい場合は、プロパーカードで利用残高を積み上げる必要がありますので、いくらセゾンアメックスカードを利用しても、センチュリオンカードの招待は来ません。(またSPGアメックスで利用残高を積み上げても、ブラックカードの招待はきません)

・アメックスプラチナ、SPGアメックス、ヒルトンアメックス、ヒルトンアメックスプラチナの比較

amex_spg_hilton

アメックスプラチナカードのメリット、デメリット

アメックスプラチナカードを保有するメリットは以下の通りです。

 
家族カードが4枚、無料発行可能であり、それぞれにホテルの上級会員やプライオリティパスが付与される
マリオット、ヒルトン、Radisson Rewardsゴールド会員が付与され、部屋のアップグレードやレイトチェックアウトの対象に(ヒルトンなら無料朝食も)
ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)が利用可能になり、2連泊時は5万5千円相当の特典。マリオットの最上位資格よりも好待遇。
・毎年、無料宿泊が付与。ウェスティン東京などの5つ星ホテルにも無料宿泊可能
プライオリティ・パスの最上位資格よりもさらに上の特典が付帯。航空会社が運営する空港ラウンジに同伴者1名も含めて無料で利用可能。
・2 for 1ダイニング by 招待日和(対象コースを2名分予約すると、1名分が無料になる)
・付帯する保険が最強。旅行のキャンセルやスマホの故障も補償対象に。
・割引のキャンペーンが豊富&Amazonなどでは常にポイントアップ
・ポイントに期限がない
・コンシェルジュ・サービスが利用可能
・カードがメタルでかっこいい

アメックスプラチナカードのデメリットは以下の通りです。

・年会費が高い(143,000円)
・ANAマイルへの以降に年間の上限がある
・マリオットに泊まるなら、SPGアメックスの方が還元率が良い
・ヒルトンに泊まるなら、ヒルトンアメックスの方が還元率が良い
・SPGアメックスのように、マリオットで年間5泊の宿泊実績が付与される訳ではない
・ポイントを商品に替えると割高
・コンシェルジュは万能ではない

アメックスプラチナカードのメリットについての解説

SPGアメックスカードのメリットは上記の通りです。AMEXプラチナとの比較も交え、一つ一つ、解説していきたいと思います。

家族カードが4枚、無料発行可能であり、それぞれにホテルの上級会員やプライオリティパスが付与される

アメックスプラチナカードの最大のメリットは、家族カードが4枚まで無料発行されて、かつ、それぞれにプラチナ特典が付く、ということです。

家族カードを4枚発行すると、1枚当たりの費用は28,600円(143,000円÷(本会員1+家族会員4))まで下がります。

・家族カードの発行枚数と1枚あたりの費用

card_cost

多くのクレジットカードは、家族カードの発行は可能ですが、家族カードが無料というのはほとんどありません。

それ以上に、家族カードにまで特典が付くカードは極めて稀です。

(SPGアメックスは家族カードは有料で、家族カードには特典は付きません)

家族カードが発行できるのは、原則、配偶者・ご両親・18歳以上のお子様です。

同居していなくても、家族カードの発行は可能です。

家族カードを発行することで、ご両親や配偶者の方、お子様に、ホテルの上級会員資格やプライオリティパス、コンシェルジュサービスをプレゼントしてはいかがでしょうか?

またアメックスのキャンペーンに申し込めば、様々な割引サービス(時期によって異なりますが、コンビニからレストラン、ホテルまで20%程度の割引が随時、オファーされています)も受けることが出来ます。

マリオット、ヒルトン、Radisson Rewardsのゴールド会員が付与され、部屋のアップグレードやレイトチェックアウトの対象に(ヒルトンなら無料朝食も)

アメックスプラチナに入会すると、マリオット、ヒルトン、Radisson Rewardsのゴールド会員が付与されます。

マリオットのゴールド会員は年間で25泊、マリオット系列に宿泊しないと付与されない上級会員資格です。

家族カードを発行すれば、家族にもマリオット、ヒルトン、Radisson Rewardsのゴールド会員が付与されます。会員特典を受けるには、会員本人と一緒に泊まる必要があります。離れて暮らすご両親に、家族カードを発行することで、上級会員資格をプレゼントするという手もありますね。

マリオットゴールド会員のメリットは、以下のようなものがあります。

・部屋のアップグレード
・レイトチェックアウト
・宿泊時のポイント上乗せ
・レストランでの割引
 
マリオット上級会員の特典について詳しく知りたい方は、↓も参照してみてください。
 

アメックスプラチナには、マリオットだけでなくヒルトンのゴールド会員も付いてくるという点は、SPGアメックスよりも優れた点です。

ヒルトンのゴールド会員特典は、朝食無料という点で、マリオットのゴールドよりも優れています(マリオットで朝食無料となるのは、プラチナ会員から)。

・部屋のアップグレード
・レイトチェックアウト
・宿泊時のポイント上乗せ
朝食無料

Radisson Rewardsは以前、東京白金の都ホテルと大阪の都ホテルも運営していましたが、今はどちらもマリオット傘下のシェラトンになりました。

現在日本で運営しているホテルはラディソンホテル成田のみです。海外にはRadisson Rewards数多く展開しています。

ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)が利用可能:マリオット・アンバサダーよりも好待遇!?

アメックスプラチナを保有していると、ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)が利用可能となります。

FHRはじゃらんや一休のようなホテル予約サイトですが、以下のような特典があります。公式曰く、2連泊すると550米ドル相当(1ドル=100円とすると、5万5千円相当)の特典。もちろん1泊でも同じ特典が付きます。

アップグレードだけでも、1泊10万円以上の得をする場合があります。

FHR

*特典の平均換算額は、2020年の「ファイン・ホテル・アンド・リゾート」での2連泊のご予約に基づき算出しています。 各ご利用時の実際の特典の換算額は、宿泊施設、室料、アップグレードの利用可能性、特典の利用の有無に基づいて変動します。

出所:アメリカン・エキスプレス

ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)の特典は、マリオットの最上位会員であるアンバサダー(年間100泊、かつ、2万米ドルの利用)すら上回ります。詳細は↓をご参照ください。

毎年、無料宿泊が付与。ウェスティン東京などの5つ星ホテルにも無料宿泊可能。

年に1回、アメックスプラチナカードの更新後に無料宿泊(フリーステイ・ギフト)がプレゼントされます。

公式のパンフレットにある通り、2021年4月からフリーステイギフトが大幅にバージョンアップしました。

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出所:アメリカン・エキスプレス

対象となるホテルブランドは以下の通りです。

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出所:アメリカン・エキスプレス

対象ブランドでも、すべてのホテルが無料宿泊になる訳ではありませんが(例えばマリオット系列でも、リッツカールトンは対象外)、ウェスティン東京といった5つ星ホテルも無料宿泊の対象です。

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出所:アメリカン・エキスプレス

フリーステイ・ギフトで宿泊した場合も、マリオットやヒルトンの上級会員特典が適用されます(部屋のアップグレードや無料朝食など)。

マリオットで年間50泊以上された方でしたら、スイートナイトアワード(スイートルームへのアップグレード)も申請可能です。

・AMEX Free Stay Giftでスイートナイトアワードを利用した例(下記はウェスティン東京)

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・スイートナイトアワードではアップグレードの対象先を選ぶことが出来ます(下記はウェスティン東京)

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ただし、フリーステイ・ギフトでの宿泊は、宿泊数にはカウントされませんので、更なる上級会員を目指す際の『修行』には使えません。

対象ホテル一覧は、フリーステイ・ギフトの公式ホームページをご参照ください。

プライオリティ・パスの最上位資格よりもさらに上の特典が付帯

プライオリティ・パスとは、航空会社が運営する国際線のラウンジが利用できるカードです。

これまでJAL、ANAのラウンジはプライオリティ・パスでは利用できませんでしたが、2021年4月から、羽田・成田のANA国際線ラウンジが利用可能となりました『ANA、プライオリティ・パスでラウンジ利用可能に 羽田・成田の国際線』(TRAICY、2021年4月1日)。

プライオリティパスのランクは以下の通りで、アメックスプラチナは最上位のプレステージ会員となります。しかし同伴者1名まで無料なので、実際はプレステージよりも上の資格です。

会員ランク年会費空港ラウンジ利用料同伴者利用料
スタンダード$99$32$32
スタンダードプラス$299年10回まで無料(11回目からは$32)$32
プレステージ$429無料$32

それでは、アメックス・プラチナのプライオリティパスにより無料でラウンジを利用できるのは2名(本人と同伴者1名)ですが、3名以上でラウンジを利用したいときはどうすればよいでしょう?

もちろん、追加料金を支払えば利用できますが、配偶者の方などに家族カードを発行すれば、その方もプライオリティパスを発行できますので、4名が無料で利用できます。

アメックス・プラチナカードは家族カードは最大で4枚まで無料発行可能ですので、本人のカードと合わせて最大5枚発行することが出来ます。

よってプライオリティパスも5枚まで無料で発行することが出来、合計で10名までラウンジを無料で利用することが出来ます。

2 for 1ダイニング by 招待日和(対象コースを2名分予約すると、1名分が無料になる)

アメックス・プラチナカードの個人カードを発行すると「2 for 1 ダイニングby招待日和」を利用することが出来ます(法人カードは対象外)。

レストランの所定のメニューコースを2名以上で利用した場合、1名分のコース料理代が無料になります。

200軒以上ものレストランが利用できるのが特徴です(東京だけで100店舗程度)。家族カード会員も利用可能です。

Mastercardの「Taste of Premium ダイニング by 招待日和」と比べると、月間の利用回数に制限がない点が優れています。

ただし、単に招待日和を使いたいだけであれば、『TRUST CLUB プラチナマスターカード』(年会費3,300円)の方が良いでしょう。

招待日和でお得なお店を探す方法

招待日和に掲載されている、全てのお店がお得という訳ではありません

例えば、
・通常のコースが1万円(2人分で2万円)
・招待日和で予約できるコースは2万円(二人で利用しても2万円)
の場合、支払う金額はどちらも2万円ですし、招待日和のコースが通常のコースの2倍豪華かというと、そうでもないです。

まず招待日和で気になるお店を見つけたら、値段をチェックします。下記の例だと2名で13,200円になります。

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そして公式サイトで、通常の料金を確認します。必ずしも同じコースがあるわけではないので、似たようなものを探します。下記ですと1人6,600円ですので2人で13,200円ですね。

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この場合、『お得』だと思います。

なぜならば、

通常コース:平日なら2人13,200円。ただし6月20日までの期間限定なのでお酒は提供できない。休日や6月21日以降は2人26,400円。

招待日和:休日でも、6月21日以降でも2人13,200円。6月21日以降に予約すれば、お酒も飲める。

招待日和スタッフのブログも参考に

写真だけでは良くわからない!という場合は、招待日和のスタッフの方が、招待日和に掲載されているお店の食レポを行っている『本日、招待日和です』を参考にすると良いでしょう。

付帯する保険が最強。旅行のキャンセルやスマホの故障も補償対象に。

アメックスプラチナは年会費が高額であるため、モトを取るのは基本的に不可能です。

しかし付帯する保険による補償対象が旅行のキャンセルやスマホの故障など広範囲であるため、年会費以上の補償を受ける場合もあるでしょう。

アメックスプラチナに付帯する保険は以下の記事をご参照ください。

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